鼻づまりってなんで起きるの?
鼻づまりは、鼻の通り道が通常よりも狭くなり、空気や粘液の流れが妨げられる状態です。
以下の様な要因が一つまたは複数組み合わさることで、鼻づまりの症状が引き起こされます。
鼻づまりは風邪、アレルギー、鼻炎など様々な状況で発生することがあり、原因に応じた適切な治療が重要です。
【鼻粘膜の腫れ】
鼻炎やアレルギー反応などによって、鼻の粘膜が炎症を起こすと、血管が拡張して腫れが生じます。
これによって鼻腔の通り道が狭くなり、鼻詰まりが引き起こされます。
【血管の拡張】
炎症が起こると、鼻の内部の血管が拡張し、通常よりも多くの血液が流れる状態になります。
これによって鼻腔が腫れ、鼻詰まりが生じます。
【粘液の過剰分泌】
鼻腔の粘膜が刺激を受けると、通常よりも多くの粘液が分泌されることがあります。
この粘液が鼻腔内にたまり、通り道を塞ぐことで鼻詰まりが生じます。
【鼻腔の狭小化】
鼻腔の形状や構造の問題、鼻中隔彎曲などが原因で、通り道が狭くなることがあります。
これによって通気が妨げられ、鼻詰まりが生じます。
【血行不良】
血行が悪いと、鼻腔の粘膜に十分な酸素や栄養が供給されず、鼻腔が狭くなることがあります。
鼻づまりの症状
・鼻呼吸が難しい
・鼻水や粘液の増加
・鼻づまりの感覚
・喉の不快感や咳
・細かいくしゃみ
・臭覚の低下
・頭痛や顔面の圧迫感(重度の場合)
鼻づまりの対症療法
症状軽減のためにできる事はこんな事があります。
【塩水洗浄】
温かい塩水(生理食塩水)を使って鼻腔を洗うことで、鼻内の粘液やアレルゲンを取り除く効果があります。
【温湿布】
温湿布を鼻に当てることで、鼻の粘膜の腫れを緩和し、通気を良くする効果があります。
【加湿器の利用】
室内の湿度を保つために加湿器を使用することで、鼻粘膜を保湿し通気を良くする効果があります。
【保湿スプレー】
鼻の粘膜を保湿する目的で、市販の塩水スプレーや保湿スプレーを使用することができます。
これによって乾燥による不快感を緩和します。
【適切な睡眠姿勢】
上半身を高くして寝ることで、鼻詰まりの症状が軽減されることがあります。
【アレルゲン対策】
アレルギーが原因の場合、アレルゲンを避ける努力やアレルギー専門医の指導を受けることが重要です。
【温かい飲み物の摂取】
温かい飲み物を摂ることで、鼻腔内の粘液の流れが改善し、通気を良くする効果があります。
東洋医学的に診る鼻づまり
【気滞】
東洋医学では、体内のエネルギーである「気」が滞ることによって症状が発生するとされています。
鼻づまりの病態が気滞によるものである場合、鼻腔や周辺組織のエネルギーの流れが阻害され、鼻づまりや鼻炎の症状が生じます。
【寒湿の影響】
東洋医学では、「寒湿(かんしつ)」と呼ばれる寒さと湿気が結びついた邪気が体内に影響を及ぼすとされます。
寒湿が鼻腔や鼻粘膜に影響を及ぼすことで、鼻づまりや鼻炎の症状が引き起こされます。
【肺気の不調和】
東洋医学では、肺の機能は気の運行や水分代謝に関連しています。
肺気の調和が崩れると、鼻腔内の湿気や粘液が異常に増加し、鼻づまりの症状が現れます。
【気虚】
気虚とは、体内のエネルギーが不足している状態です。
気虚が鼻腔や鼻粘膜に影響を与えることで、免疫力の低下や鼻づまりの症状が現れる事があります。
当院の鼻づまりの鍼灸治療
【自律神経を整える】
自律神経が乱れている状態だと免疫力の低下に繋が理、粘膜の炎症・鼻づまりになりやすくなります。
当院では自律神経測定器で自律神経の状態を把握して治療に活かし、自律神経の状態を整えていくことで免疫力を上げていきます。
【「肺」と「大腸」の機能を正常にする】
東洋医学的に鼻づまりを診ると多くは、五臓六腑の「肺」と「大腸」の機能異常と考えられます。
それらに重要な経穴を用いて機能を整える施術を行います。
【鼻周りの施術】
特に鼻周りに鼻づまりを解消する特効穴があります。
それらに鍼を刺して必要時には通電療法を行っていきます。
【鼻経・足三里の鍼灸】
鼻詰まりの際には、鼻腔や鼻粘膜周辺の経絡を調整することが効果的とされています。
鼻経と呼ばれる特定の鍼灸ポイントや、足三里(ST36)というポイントを刺激することで、鼻詰まりの症状を緩和します。
【足陽明胃経の鍼灸】
足陽明胃経と呼ばれる経絡は鼻腔や鼻粘膜に関連しています。
この経絡のポイントを刺激することで、鼻詰まりの緩和が期待されます。
【気の調整】
鍼灸は体内のエネルギーである「気」の流れを調整する効果があります。
気の滞りが鼻詰まりの原因の場合、気の流れを調整することで症状の改善が見込まれます。
【経絡の調整】
東洋医学では経絡が体内を巡るエネルギーの流れを指します。
鍼灸によって経絡の流れを整えることで、鼻詰まりの症状を緩和します。