眼精疲労ってどんな状態?
眼精疲労とは…
目の周りの筋肉が繰り返し動き続けることによる負担や、画面から発せられるブルーライトなどの光の影響などで起こります。
原因としては…
長時間にわたるデジタルデバイス(コンピュータ、スマートフォン、タブレットなど)の使用、長時間の読書、細かい作業などによって引き起こされる、目の疲れや不快感などの症状のことを言います。
症状は?
〈目の痛みや不快感〉
眼球やまぶた、目の周りの筋肉が痛みや疲れを感じることがあります。
〈視力の一時的な変化〉
時折、焦点の合わせにくさや、遠くや近くの物体を見る際に違和感を感じることがあります。
〈かすみや乾燥感〉
目がかすんで見えたり、乾燥感を感じることがあります。
〈光に過敏〉
強い光や画面の明るさに敏感に反応することがあります。
〈頭痛や肩こり〉
目の疲れが頭痛や肩こりといった身体の他の部位にも影響を及ぼすことがあります。
眼精疲労を軽減するための対策
定期的な休憩
長時間のデジタルデバイスの使用や読書などの作業中には、定期的な休憩を取ることが重要です。
20-20-20ルールを実践して、20分ごとに20秒間目を閉じて、20フィート(約6メートル)先を見ることをおすすめします。
適切な照明と画面設定
明るすぎず暗すぎずの照明を選び、デジタルデバイスの画面の輝度やコントラストを調整することで目の負担を軽減できます。
ブルーライトフィルター
ブルーライトをカットするためのフィルターやアプリを使用して、デジタルデバイスから発せられるブルーライトの影響を軽減します。
適切な姿勢と作業環境
正しい姿勢を保ち、目の高さに画面を配置することで、首や肩の緊張を軽減できます。
目を保湿
目の乾燥を防ぐために、適切な環境で目を保湿するための目薬を使用することがあります。
眼精疲労を東洋医学的にみると…
気の滞りと血の不足
東洋医学では、体内の気(エネルギー)と血は健康を保つために重要な要素です。
長時間のデジタルデバイスの使用や集中作業によって、目の周りの気の流れが滞ることがあり、同時に血液の循環も悪くなる可能性があります。
これにより目の疲れや不快感が生じると考えられます。
肝と目の関連
東洋医学では、肝と目の間に関連性があるとされています。
肝は気の流れを調整し、ストレスや怒りなどの情緒的な要因にも影響されます。
長時間のデジタルデバイス使用による疲労やストレスが肝のバランスに影響を及ぼし、目の疲れを引き起こす可能性があります。
脾と胃の弱化
東洋医学では、脾と胃は消化とエネルギー生成に関与する臓器とされています。
食事のバランスや食事の摂り方が体内のエネルギー供給に影響を与え、目の疲れにも関与する可能性があります。
気の虚弱と陰陽のバランス
東洋医学では、体内のエネルギーのバランスを陰陽の概念で説明します。
目の疲れや不快感が続く場合、体内の「気」が虚弱し、陰陽のバランスが乱れている可能性が考えられます。
経絡の影響
東洋医学では、経絡(経絡気血)と呼ばれるエネルギーの流れが体内を巡り、臓器や組織に影響を与えるとされています。
目の周りの経絡が滞ることで目の疲れや不快感が生じると考えられます。
眼精疲労にする当院での鍼灸治療
当院の眼精疲労に対する施術は…
まず目の周辺のツボに鍼をして刺激することにより目の血行状態をよくします。
目の周りには小さな筋肉が沢山あります。
この筋肉が眼の開閉や眼球の動き、遠近の調節まで行っています。
この目周囲の筋に鍼をすることで血流を良くして、筋疲労を改善させます。
顔の鍼に抵抗がある場合はお伝えください、お灸での施術も可能です。
お灸は、痕を残さず心地よい温かさの刺激です。
目の奥の痛みなど痛みに対しては鍼通電療法を用いて鎮痛効果施術をしていく事もできます。
また眼精疲労は五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いたり、東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療を行います。
眼精疲労は、目だけではなくうつや睡眠障害など自律神経系の疾患も患っていることが少なくありません。
ですので当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を知った上で施術に活かしていきます。
自律神経の状態を把握して当院独自の自律神経調整療法を行うことで、他にはない施術効果が期待できます。