食いしばりへの鍼灸治療
「朝起きると顎がだるく、口が開けにくい」
「集中していると、無意識に奥歯を噛み締めている」
「顎の痛みだけでなく、頭痛や肩こりもひどくなってきた」
このような症状に心当たりはありませんか? これらは、無意識の「食いしばり」によって、顎の関節や筋肉に過度な負担がかかっているサインかもしれません。放置すると顎関節症(がくかんせつしょう)に発展し、食事や会話に支障をきたすこともあります。
吉祥寺にある当院では、「硬くなった咀嚼筋(そしゃくきん)の緩和」と「交感神経の抑制をねらう自律神経調整」を行い、顎の力を抜ける体づくりをサポートしています。
食いしばりが引き起こす不調
顎関節の痛み・クリック音
食いしばりで顎の筋肉がかたまっているため、口を開きにくい。大きく開けられない。
口を開けるときに「カクッ」と音がすることをクリック音といいます。
緊張型頭痛
顎の筋肉(咬筋)は頭の横の筋肉(側頭筋)と繋がっているため、側頭部の締め付けられるような頭痛を招きます。中には、側頭部だけでなく側頭部~おでこなど頭全体の締め付け感を感じています。
エラ張り
顎の筋肉が常に筋トレ状態になるため、顔が大きく見えたり、エラが張ってきたりすることがあります。

なぜ「食いしばり」が起こるのか?東洋医学の視点
肝気鬱結(かんきうっけつ)
東洋医学の五臓六腑の一つである「肝」は、自律神経や情緒を司り、全身の「筋」をコントロールする役割を持っています。
肝気鬱結(かんきうつけつ)とは、 ストレスを我慢したり、怒りを抑え込んだりすると、肝のエネルギー(気)が滞ります。肝の気がスムーズに流れないと、筋肉は柔軟性を失い、ギュッと硬く収縮してしまいます。
なぜ顎に出るのか?: 感情を押し殺すとき、人は無意識に歯を食いしばります。この「感情の抑圧」が、肝を通じて顎の筋肉(咬筋・側頭筋)の慢性的な強張りを引き起こすのです。
胃熱
顎や頬のラインには、足の先から顔を通る「足の陽明胃経(ようめいいけい)」という大きなエネルギーの通り道があります。
胃熱(いねつ)とは、暴飲暴食、甘いものや脂っこいものの摂りすぎ、または過労によって胃に「熱」がこもることをいいます。
東洋医学では「熱は上に昇る」という性質があります。胃熱が経絡を伝わって顔にまで上昇すると、そのルート上にある顎の筋肉に炎症のような緊張を与え、食いしばりを誘発します。
当院の鍼灸治療
食いしばりによる顎まわりの緊張は、感情や内臓の鏡です。
まずは、ストレスが強い方やとくに全身の緊張が強い方は、自律神経の調整から入ります。
そして、食いしばりの主犯である「咬筋」「側頭筋」に鍼をすることで、筋肉の緊張を解きます。
食いしばりは習慣化された「脳のクセ」でもあります。
痛みを感じさせない優しい鍼と、じんわり温かいお灸を組み合わせることで、脳に「ここは安全だ、力を抜いていいんだ」という信号を送ります。定期的な施術により、無意識に食いしばらない状態を体に定着させます。

