橈骨神経麻痺って?
「朝起きたら手首が垂れ下がったまま動かない」
「指を伸ばそうとしても力が入らない」
「しびれや感覚が鈍い」
このような症状は、「橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)」かもしれません。橈骨神経麻痺は、腕の橈骨神経が圧迫されることで、手首や指を動かす筋肉が麻痺し、力が入らなくなる病気です。別名「ハネムーン症候群」などと呼ばれています。
橈骨神経麻痺の主な症状
下垂手
自分の意志で手首を上に反らすことができず、手首が垂れ下がったままの状態をいいます。
下垂指
指を伸ばすことができず、指が曲がったままになります。特に親指、人差し指、中指の動きに影響が出ます。
感覚障害
手の甲側、特に親指と人差し指の付け根あたりの感覚が鈍くなったり、しびれたりすることがあります。
橈骨神経麻痺の主な原因
圧迫
腕を枕にして寝る、ソファで腕を下に寝てしまう、腕を長時間強く圧迫する姿勢が原因で、橈骨神経が物理的に圧迫され、麻痺を引き起こします。
骨折などの外傷
上腕骨の骨折や脱臼などにより、神経が損傷することがあります。
過度な疲労
腕を酷使することで筋肉が硬くなり、神経を圧迫することがあります。