あなたの不調は「頭のコリ」が原因？主な症状と原因

「頭皮を触ると硬い、動かない」「頭にヘルメットをかぶったように重たい」「頭痛や目の疲れがひどい」。このような症状に心当たりはありませんか？
それは「頭のコリ」かもしれません。
頭のコリは、頭皮や頭の筋肉が緊張して硬くなった状態を指し、単なる不快感だけでなく、様々な身体の不調を引き起こす原因となります。

症状

・頭痛
特に緊張型頭痛の原因となることが多く、頭全体や後頭部を締め付けられるような痛みを感じます。

・目の疲れ、かすみ
頭の筋肉と目の周りの筋肉は繋がっているため、頭が凝ると目の奥の重さや疲れを感じやすくなります。

・顔のむくみ、たるみ
頭皮と顔の皮膚は繋がっています。頭皮の血行が悪くなると、顔の血流やリンパの流れも滞り、むくみやたるみの原因となります。

・睡眠の質の低下
頭の緊張が続くと、心身がリラックスできず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。

原因

・精神的ストレス
ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばったり、頭や首に力が入ったりして、筋肉が緊張します。

・長時間のデスクワークやスマホ操作
長時間同じ姿勢でいると、首や肩の筋肉が緊張し、頭部への血流が悪くなります。

・目の酷使
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、目のピント調節筋が疲労し、頭部の筋肉にまで緊張が伝わります。

・自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活により自律神経のバランスが乱れると、血行が悪化し、筋肉が凝りやすくなります。

東洋医学からみる「頭のコリ」と体質

東洋医学では、頭のコリを、全身の「気（エネルギー）」や「血」の巡りの滞り、特に上半身に熱や気がこもった状態と捉えます。

【肝鬱気滞（かんうつきたい）】
ストレスで「肝」の気の巡りが滞った状態。頭や首の緊張、頭痛、イライラ、不眠などを伴うことが多いです。

【気滞血瘀（きたいけつお）】
ストレスや冷えなどで血流が滞り、頭部への血行が悪化している状態。頭の重さや、肩・首の慢性的なこりを伴います。

このように、単に「凝っている」と捉えるのではなく、体全体のバランスを総合的に見てアプローチするのが東洋医学の考え方です。

当院の鍼灸治療

１.頭部の血流を改善
頭皮や顔、首周りのツボに鍼を打つことで、滞った血流を促進します。これにより、頭部の筋肉の緊張が和らぎ、頭の重さや頭痛の緩和が期待できます。

２.自律神経のバランスを調整
頭のコリは自律神経の乱れと深く関わっています。全身にあるツボを刺激することで、心身をリラックスさせる副交感神経を優位にし、バランスを整えます。これにより、ストレスや不眠からくる症状を和らげます。

３.東洋医学的アプローチによる体質改善
吉祥寺にある当院の鍼灸治療では、個々の患者様の体質（ストレス、血流の悪さなど）を東洋医学的に見極め、根本原因にアプローチします。このように、体の内外のバランスを整え、頭のコリが起こりにくい体づくりをサポートします。

自宅でできる！「頭のコリ」のセルフケア

ご自宅でもできるセルフケアを取り入れることで、頭のコリの症状の軽減を促すことができます。

・頭皮マッサージ
指の腹を使って頭皮を優しくもみほぐしましょう。耳の上から頭頂部に向かって、小さく円を描くようにマッサージするのがおすすめです。

・蒸しタオルで温める
温かい蒸しタオルを首の後ろやおでこや目の周りなどに当てることで、血行が促進され、リラックス効果が高まります。

☆簡単なツボ押し
以下のツボを優しく押したり、円を描くようにマッサージしたりするのも効果的です。指の腹で気持ちいいと感じる程度の力で、5秒ほど押してゆっくり離すのを数回繰り返しましょう。

【百会（ひゃくえ）】
頭のてっぺん、両耳を結んだ線と顔の中心線が交わる点。
精神的な安定、リラックス効果に。

【天柱（てんちゅう）】
首の後ろ、髪の生え際にある太い2本の筋肉の外側。
頭痛、首や肩のこりに。

【合谷（ごうこく）】
手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付け根。
全身の血行促進、精神的安定に。