急性低音障害型感音難聴とは?
急性低音障害型感音難聴についてはこちらのブログを参考ください。
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https://kichijoji-shinkyu.com/column/328
【症状改善例】 60代男性
発症後2週間経ってから来院。
初期症状は体位変換時のめまい、耳の詰まり感、自分の声が反響して聞こえる、低音域の軽度難聴。
難聴に関しては普段の生活には支障がないが、音楽関係の仕事をされていてヘッドホンで音を聞いた時に左右で低音域の差があり難聴を自覚。
体の状態
肩こり、腰痛など特に自覚症状はないが、首・肩の筋肉が緊張していました。
立位姿勢にて体の歪みが見られ、首の可動域にも左右差があったことから体全体のバランスも崩れていることが考えられます。
この病気は耳の中のリンパ液が上手く循環しないことによって起こります。
特に首回りの筋肉が硬くなってしまうと耳から心臓へ戻る血管やリンパを圧迫し様々な不調の原因になります。
今回の治療方針は、
①自律神経の調節
②首肩の緊張の緩和
③耳周囲の血流改善
の3つに絞って治療を行いました。
1回目(治療直後)
自覚は無かったが首肩がほぐれスッキリした感じ。
耳のこもり感も薄皮が1枚剥がれたような感じでスッキリした。
できるだけ早期に改善したいとのことで最初は1週間に2回のペースで治療を実施。
2回目
前回治療後すぐにヘッドホンで音を聞いたところ左耳の低音域が改善されていた。
左が良くなったことで右耳も若干問題があることに気づいた。
治療後は右耳もスッキリした感じ。
3回目
両耳とも調子が良く、ヘッドホンで音を聞いても違和感がなくなった。
天気が崩れて気圧が低いと少し違和感を感じる。
4回目
耳の詰まり感、難聴は改善。気圧の影響も受けなくなってきた。
5、6回目
治療ペースを1週間に1回にしても問題なく過ごせた。天気が悪い日が続いたが症状が出ることもなかった。
2週間症状が再発することがなかったので6回目の治療をもって終了としました。
局所だけでなく全身を診ることが大切
今回のケースは耳の症状だからといって耳だけを治療するのではなく、首肩、自律神経の治療を行い体全身の状態が良くなったことで早期改善につながったと思います。
症状はあくまで結果であり、症状が出るまでに体がどうなってしまっているのか?ここをしっかり評価、判断することで改善に導けると思っております。
耳の不調に限らずお身体の症状でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。