緑内障とは
緑内障とは、眼圧の上昇や視神経の循環不全によって視神経が障害され、視野が徐々に狭くなっていく疾患です。
初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行すると視力が大きく低下する可能性があります。
主に開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2種類があり、日本では特に開放隅角緑内障が多くみられます。
開放隅角緑内障は、隅角部の房水の排出路にあたる網目の部分が詰まることで、房水の流れが悪くなり、少しずつ眼圧が上昇して緑内障を起こします。
閉塞隅角緑内障は、隅角が狭いため、塞がりやすく、そのために眼圧が上昇して緑内障を起こします。
緑内障の原因
緑内障は、眼圧の上昇が主な要因とされていますが、眼圧が正常範囲でも発症する「正常眼圧緑内障」もあります。
視神経への血流不足や酸化ストレスの影響が原因と考えられています。
また、遺伝的要因や加齢、生活習慣も発症に関係しています。
現代医学では、眼圧を下げるための点眼薬や手術療法が行われますが、視神経の損傷は回復しないため、早期発見と進行抑制が重要です。
東洋医学からみた緑内障
東洋医学では、緑内障を「肝腎不足」や「気血の滞り」による視力低下と考えます。
肝は目と深い関係があり、肝血が不足すると目に十分な栄養が届かず、視力が低下しやすくなります。
また、腎は生命エネルギーを司り、加齢とともに腎の機能が低下すると目の働きも弱くなるとされます。
気血の巡りが悪いと眼圧の調節がうまくいかず、視神経への血流が不足し、緑内障の進行につながる可能性があります。
そのため、鍼灸では肝腎の機能を高め、気血の巡りを改善することを目指します。
当院の治療
当院の治療では、第一に目の周辺のツボにハリやお灸の刺激をすることのより目の血行状態をよくします。
緑内障は眼底の血流不足で発症するという報告もあり、眼底の血流改善の目的でも施術します。
また必要の場合は、電気ハリも用います。
緑内障では、眼圧の上昇は症状の進行につながるため眼圧を下げる効果のある経穴に鍼やお灸を用いて刺激していきます。
当院の鍼灸施術で、眼圧が低下して安定して緑内障の視野欠損が改善または進行を防ぐことができた方が多くいらっしゃいます。
また当院では、自律神経の調整のために全身を診て治療していきます。
自律神経を整えると、人間の本来持っている体を正常に戻そうとする自然治癒力を引き出すことができます。
緑内障のツボ
☆晴明(せいめい):目頭の内側に位置し、眼精疲労や視力の改善に効果的です
☆攅竹(さんちく):眉頭に位置し、目の疲れや血流促進に効果的です
☆風池(ふうち):後頭部にあるツボで、眼精疲労や首、頭まわりの血流を改善します
☆太衝(たいしょう):足の甲にあるツボで、肝の気を整え、肝血を補います
☆三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上にあり、肝腎の働きを高める
これらのツボに鍼やお灸を施すことで、目の血流が改善され、視神経のダメージを抑える効果が期待できます。
注意すること
緑内障の鍼灸治療は、長期的な視点で行うことが重要です。
定期的な治療を続けることで、眼圧の安定や視野の維持が期待できます。
また、日常生活では目の負担を減らし、ストレス管理や適度な運動を心がけることが大切です。
ただし、緑内障の進行度によっては、西洋医学の治療と併用することが推奨されます。
重度の場合は眼科医の指導を受けながら、鍼灸治療を補助療法として活用することが望ましいです。