坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは腰から足にかけて伸びている人体の中で一番太い「坐骨神経」が何らかの原因によって痛みを生じている状態を指します。
「坐骨神経痛ですね」って病院で先生から言われたり、ネットなどで調べるとたくさん情報が記載されていますが、実は病名ではありません。坐骨神経痛は症状の名前です。
どういうことかというと、【風邪】を引くと「咳」が出たり、「鼻水」「熱」などの症状が出ますよね?
その時の「咳」や「鼻水」「熱」などと同じ扱いなんです。
なので「坐骨神経痛」と言われたら【原因となる疾患】をちゃんと治療しないと慢性化し辛くなってしまいます。
それではその坐骨神経痛が出る原因を紹介していきます。
坐骨神経痛の原因
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎神経根症
脊柱管狭窄症
腰椎すべり症
梨状筋症候群
坐骨神経痛の治療はよく川の流れに例えられます。
例えば川の水が汚れていてキレイにしようとします。
この際下流から掃除を始めても上流の方から汚い水が流れてくる限り川の水はキレイになりません。
根本的にキレイにするには上流の汚れの原因を取り除かなくてはどれだけ頑張っても意味がありません。
坐骨神経痛の治療も同じです。
症状はふくらはぎや太ももにかけての痛みですが、脚ばかり治療してもその場では楽になりますが、すぐに戻ります。
その坐骨神経痛の上流に当たる原因がヘルニアやすべり症、梨状筋症候群といった疾患になります。
坐骨神経痛の鍼灸治療
坐骨神経痛の治療は原因の治療と対処療法を同時に行うことで速やかに痛みが和らぎます。
対処療法としては坐骨神経の流れに沿って鍼を刺します。鍼の刺激が問題ない方や症状が強い方にはそこから電気を流し、坐骨神経の興奮を一時的に抑え症状を緩和させます。
原因治療はその疾患によって異なります。
ヘルニアの場合は炎症を起こしている椎間板への鍼治療を行うことで炎症が落ち着き痛みが緩和します。
デスクワーカーの方に多いのは梨状筋症候群です。
梨状筋症候群はお尻の筋肉の一つである「梨状筋」が坐骨神経を圧迫することで発症します。
梨状筋は奥深くにある筋肉なので鍼治療がかなり有効となります。
腰椎すべり症は重症な方はまず病院での受診をお勧めします。
手術するほどではないと先生から言われた方は鍼治療を受けると症状の改善が期待できます。
腰の筋肉や太ももの筋肉を緩め姿勢を整えることですべり症の症状は緩和します。
高齢者に多いのは脊柱管狭窄症です。
脊柱管狭窄症は背骨の中の空洞が狭くなることで神経が圧迫され起こります。
代表的な症状は間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言い、長い距離を連続して歩けないが少し休むとまた歩けるようになる状態を繰り返します。
重症な方だと数十メートルしか歩けなくなります。
こういった方へも鍼灸治療が有効になるケースが多いです。
鍼灸治療の可能性
鍼灸治療は手では絶対届かないような部位に直接働きかけることができたり、ツボを使うことでその人の持つ自然治癒力を高め症状の改善を目指します。
病院で薬を飲んでもなかなか改善しない、、
整体に通ったがあまり変わらなかった、、、
もう諦めている、、、、
という方はぜひ一度吉祥寺αはりきゅう院へご相談ください!