患者氏名: Hさん 30代 男性 職業/会社員
主訴: 数年前より両耳の閉塞感、つまりを感じており、耳管開放症と診断された。耳鼻科の薬にあまり効果なし。ストレスを強く感じたり、気圧の変化で症状が強まる。喉の違和感やげっぷすることが多く、耳だけでなく他の症状も気になる。
既往歴: 特になし
家族歴: 特になし
生活習慣: 食生活の乱れあり。睡眠の質があまりよくなく中途覚醒あり。
自律神経測定結果
自律神経:交感神経、副交感神経のバランスちょうど良い
ストレス度:高
身体所見
足首まわりの冷え
首、肩、背中、腰、腕まわりのこり
治療内容
腎経中心の身体全体や、耳まわりのツボに鍼や灸を施す。
ストレスを普段感じているので、自律神経の調整も行う。
治療経過
1回目:治療後、2日間症状がでなかった。耳以外の症状も落ち着いた感じがある。
2回目:症状はかなり落ち着いている。
3回目:治療を受けてから、睡眠の質もかなり向上している。
5回目以降:治療頻度が下がると、耳のつまりが現れるが以前ほどではない。基本的に月1でメンテナンスのために治療を受け、症状がひどいときはその都度治療していく。
考察
Hさんは、身体全体が凝っていたためかなり血流が悪く、それにストレスが加わったことでさらに血流が低下し耳管開放症や他の症状を発症したと考えられる。
鍼灸治療により、耳と関係の深い「腎」や他の経絡のバランスが整ったため症状が改善された。
今後について
症状はだいぶ改善されたが、たまに気になることがあるのでその都度治療を行い、基本的にはメンテナンスのために月1ペースで来院している。
食生活などの日々の生活に気を付けていただき、月1の治療の際に相談を受け、指導している。