過活動膀胱とは?
過活動膀胱とは「切迫性尿失禁の有無にかかわらず、通常、頻尿および夜間頻尿を伴う尿意切迫を特徴とする症候群」と定義されています。
ここでいう頻尿は朝起きてから夜就寝するまでに10回以上排尿があり、夜間も2回以上のことを言います。通常は日中は6~7回、夜間は多くて2回ですが排尿の回数が多くなることで日常生活に多大な影響を及ぼします。
過活動膀胱の鍼治療
中髎(ちゅうりょう)
過活動膀胱への鍼治療は中髎(ちゅうりょう)というツボを使います。この中髎というツボは骨盤を構成する仙骨という骨にあります。
この中髎の部分は穴が開いており中を自律神経などが通り膀胱や生殖器へと繋がっています。
この部分に鍼刺激を入れることで過活動膀胱による頻尿や切迫性尿失禁といった症状が改善されます。
実際の論文では11名の患者の中髎に鍼刺激を行ったところ82%で切迫性尿失禁や尿意切迫感の改善が見られました。
また最大尿意量も増加し排尿の回数が減少したとの報告もあります。
三陰交(さんいんこう)
先程紹介した中髎(ちゅうりょう)に加えて、三陰交(さんいんこう)というツボへの刺激も切迫性尿失禁、尿意切迫感に効果があるとされています。
三陰交は後脛骨神経という神経が通っており、鍼刺激が後脛骨神経を介して膀胱へ伝わることで症状の改善につながっていると考えられています。
頻尿、尿漏れでお悩みの方へ
これらの症状は悩んでいる当人しか辛さが分からないので、なかなか周りへ相談がしにくいという方が多いです。
しかし頻尿、尿漏れに対する鍼治療は比較的高い治療成績が報告されています!
治療を重ねることで症状が改善され日常生活の質が向上したという嬉しいお言葉も頂いております。
過活動膀胱による頻尿、夜間頻尿、尿漏れでお悩みの方は一度当院へご相談ください。