頭痛の種類とその原因
頭痛には①片頭痛②緊張型頭痛③群発性頭痛の大きく分けて3つ種類があります。
①片頭痛
片頭痛の明らかな原因は未だはっきりと解明されていません。現在のところ、脳への血流によるもの、大脳皮質の神経によるもの、三叉神経によるものの3つが原因として挙げられています。
②緊張型頭痛
緊張型頭痛は身体的、精神的ストレスが頭部の筋肉を硬くし、それが長期化すると乳酸やピルビン酸といった発痛物質が発生し疼痛が起こると言われています。
痛みは交感神経を興奮させ、痛みを感じやすくしさらに筋肉の緊張を強めます。また頭痛自体もストレスとなり一連の悪循環が完成すると慢性頭痛へと移行してしまいます。
③群発性頭痛
群発性頭痛も発生機序は明らかにされていません。
海綿静脈洞炎説と視床下部機能障害説があり、現在では前者の方が有力とされています。
鍼灸治療でのアプローチ方法
鍼灸治療では緊張型頭痛に対して効果が高く期待されます。
緊張型頭痛では頭の筋肉もですが、首肩や背中の過緊張を改善し、体全体の循環を良くしてあげることで治療効果が出やすくなります。
ツボとしては天柱、風池といった首の付け根の部位、肩井や膏肓といった肩の筋肉の部位などに鍼やお灸をします。
片頭痛、群発頭痛では側頭部への直接刺激や三叉神経へのアプローチとして下関というツボを使います。
またどちらも共通して自律神経の乱れが考えられるので自律神経を調整する治療も一緒に行うことで一時的な改善だけでなく根本的に頭痛が出にくい体へと改善することができます。
最後に
頭痛と鍼灸治療はとても相性が良く、多くの方が鍼灸治療を受けるようになって頭痛の回数が減った、薬を飲まなくても良くなった、と喜んでいただいています。
頭痛は一旦出るととても辛く、仕事やプライベートの質にも大きく影響します。
そんな辛い頭痛でお悩みの方が1人でも多く解放されるように今回のコラムが皆様のお役に立てば嬉しく思います!