変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、中高年に好発し、関節を構成する組織に慢性の退行性変性(加齢によるもの)がおこり、関節の形態に変化をきたし痛みや可動域制限をきたす疾患のことを言います。
変形性膝関節症の原因
一番関わってくるのが膝関節のアライメント(骨と骨のバランス)異常です。
日本人はO脚が多く、そのまま加齢とともに膝の内側の軟骨が減る、いわゆる内反変形となります。
それと痛みを抱えている方のほとんどが脛骨(すねの骨)が外側に捻じれており、この変形が特に痛みの原因となっています。
変形のセルフチェック
O脚のセルフチェックは踵を付けてまっすぐ立った状態で膝の間に隙間がどのくらいできているかで判断します。
正常の方はほぼ隙間がありませんが、O脚の方は指が何本か入ります。3本以上入ってしまう方はかなりのO脚と言えるでしょう。
また膝の捻じれのチェックはまずは膝を伸ばした状態で座ります。
そこから膝のお皿の外側をチェックし、次にすねの一番出っぱているところをチェックします。
このすねの出っ張りとお皿の外側のラインが同じ位置にきていると膝に捻じれがあると判断します。
正常の方はすねの出っ張りがお皿のほぼ真ん中外よりにあります。痛みが強い方などはお皿のラインを越えてしまっているケースも見られます。
鍼灸治療でのアプローチ方法
膝の捻じれに対しての治療を行うことで痛みを軽減させることができます。
膝を捻じれさせてしまう原因の筋肉は外側のハムストリングスです。
ここに鍼を刺し筋肉の緊張を緩めることで捻じれていた膝が緩和され痛みの軽減につながります。
また変形している人のほとんどは膝がまっすぐ伸びないため、膝裏の筋肉をほぐしたり、お皿周りをほぐすことで膝が伸び、歩きやすくなります。
最後に
変形性膝関節症を放置してしまうと最終的には人工関節という大掛かりな手術が必要となってきます。
手術をすることで痛みが軽減されるケースももちろんありますが、大きい手術になるのでリスクも高くなります。できることなら手術はしたくないというのが多くの方の望みでもあるかと思います。
鍼灸治療を受けることで手術になってしまうリスクを少しでも減らすことができます。
膝の痛みでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。