非定型歯痛とは
非定型歯痛とは、虫歯や歯の損傷がないにもかかわらず、歯の痛みを引きおこしてしまう疾患です。
歯科に行っても原因が特定されずに持続的な歯の痛みに悩まされます。
いろいろな歯科をまわり、原因が特定されないため精神的ストレスも大きいです。
特に40代女性に多く発症します。
痛みの程度は人によって様々で場所も局所的なものからそれが波及して顔全体に痛みを感じる場合もあります。
症状
・虫歯の治療をしたのに歯がまだ痛む
・冷たい物が歯にあたっても痛みが増強しない
・CTやMRIの検査を受けたが原因が特定されない
・痛みが持続的で数週間や数カ月にわたって痛む
・歯周囲の痛みが波及して顔全体が痛む
・麻酔やロキソニンなどの痛み止め薬が効かない
・いくつかの歯科で治療を行ったが痛みが軽減しない
・痛みが歯から違う歯へと転々とする
このような特徴があります。非定型歯痛は、専門医が少なく非定型歯痛の診断はかなり難しいのが特徴です。
原因
非定型歯痛の原因はいまだ解明されておらず、原因不明とされていますが、以下の点が考えられています。
【精神的ストレス】
精神的ストレスによって自律神経が乱れて痛みの物質が歯に溜まって滞っている状態によって歯痛が引き起こされている場合があります。ストレスを感じると血中のカテコールアミンの量が増加しては周囲の血管が充血して歯痛が引き起こされるという説もあります。
また、現代では精神的ストレスによって自然と歯の食いしばりが多いということが知られています。歯を食いしばる事で頬や側頭部の筋肉が過緊張状態となりそれが影響して歯痛の原因となる場合もあります。
【歯科恐怖症】
過去に歯医者で受けた痛みなどのトラウマにより、治療を受けないといけない状態にもかかわらずに治療を受けないで放っておいてさらに状態が悪化してしまいます。実際に無理して歯医者で治療を受けようとすると、過呼吸やパニック発作を起こしてしまうこともあります。
【かみ合わせの異常】
実際にはのかみ合わせに異常がないのにもかかわらずにかみ合わせが悪いために体にさまざまな悪影響が出ていると思い込んでしまいます。歯には特に異常が見られないため歯医者では治療が施されずに体の状態がさらに悪化することもあるようです。
【顎関節症】
精神的ストレスや疲労感から歯を食いしばったり、寝ている最中に歯ぎしりを起こしてしまい、顎にある歯を食いしばる筋肉に異常をきたして痛みなどの症状が出てきます。
東洋医学的考え方
東洋医学では、五臓六腑の「胃」「大腸」「腎」が深く関係していると言われています。
特に「胃」の機能が低下してしまうと上の歯が、「大腸」の機能が低下してしまうと下の歯に影響を及ぼすと考えられています。
また、東洋医学では歯を『骨余り』と呼びます。骨の成長に携わるのが『腎』ですので、『腎』の機能低下は直結して歯に現れることが多いのです。
当院の治療
当院では、非定型歯痛に対して以下の鍼灸治療を行います。
【自律神経の調整】
自律神経のバランスを整え、神経の過敏を緩和します。
鍼灸治療によりリラックス効果を促す作用があります。
【顔や顎へのアプローチ】
顔や顎に直接鍼を施し、血流を促進することで、神経の過敏状態を和らげます。
これにより、痛みや違和感の軽減が期待できます。
【全身の血流の促進】
鍼灸治療によって全身の血流を改善し、神経や筋肉に十分な酸素と栄養が供給されるようにサポートします。これにより、非定型歯痛の症状が軽減され、日常生活の快適さを取り戻します。
まとめ
鍼灸治療により、自律神経や血流のバランスを正常化し、非定型歯痛の症状を緩和することが期待できます。
鍼灸治療を取り入れて、非定型歯痛の症状を和らげ、快適な生活を取り戻しましょう。
非定型歯痛でお困りの方は、吉祥寺αはりきゅう院へぜひご相談ください。