吞気症とは
吞気症とは、空気嚥下症とも言い、無意識に空気を飲み込みすぎることによって、
胃腸にガスがたまり、不快感や膨満感、げっぷなどの症状が続く状態です。
ストレスや食事習慣、生活環境が関与しており、多くの人々がこの症状に悩まされています。
吞気症は、消化器の過敏反応や血流不良、筋緊張が原因とされています。
主な症状
①お腹の膨満感
②頻繁なげっぷ
③胃腸の不快感
④ガスが溜まることによる腹部の張り
⑤胃の痛みや圧迫感
原因
・ストレス
ストレスは吞気症の重要な誘因とされ、ストレスが胃腸の過敏反応や筋緊張を引き起こすことがあります。自律神経のバランスが崩れることで、消化器の機能が乱れ、症状が悪化します。
・食事習慣
早食いや飲み込みの癖、炭酸飲料の多量摂取が、空気を過剰に飲み込む原因となり、吞気症を引き起こすことがあります。食事の見直しが重要です。
・消化器の機能低下
消化器の機能が低下することで、胃腸にガスが溜まりやすくなり、不快感を引き起こします。これが吞気症の原因となります。
・歯の嚙みしめ
私たちの上下の歯は、リラックスしているときには通常、数ミリ開いています。
しかし、歯(とくに奥歯)を噛みしめると、舌が上あごに付き、唾液が奥へと流れやすくなります。
それだけ唾液と一緒に、空気を呑み込むことが多くなるのです。
歯の噛みしめによる呑気症を、「噛みしめ・呑気症候群」といい、
ゲップやガスだけでなく、頭痛や肩こり、目の痛み、ふらつきなどの原因にもなることが指摘されています。
また、歯の摩耗やひび割れ、歯肉炎、あるいはアゴの痛みなどを起こしやすいことも分かってきています。
東洋医学的考え方
中医学では、吞気症の原因を「脾胃虚弱」と考えます。
これは、脾と胃の機能が低下し、消化器のエネルギーが不足することで、
胃腸にガスが溜まりやすくなると考えられています。
これにより、膨満感や不快感が現れるとされています。
当院の治療法
自律神経の調整
自律神経のバランスを整えることで、消化器の過敏反応を抑制し、ストレスの影響を軽減します。
鍼灸治療により、全身のリラックスを促進し、消化器機能の改善を目指します。
腹部や背中へのアプローチ
腹部や背中に直接鍼を施し、血流を促進することで、胃腸の機能を改善します。
消化器の正常化を図り、不快感を緩和することが期待されます。
背中には多くのツボがあり刺激や温めることで内臓へのアプローチが可能となります。
首や肩の筋緊張の緩和
ストレスや緊張は吞気症を悪化させることがあります。
首や肩の筋肉を緩めることで、全身の緊張を緩和します。
首周りの筋肉を緩めることで気管も広がりやすくなり呼吸もしやすくなります。
全身の血流の促進
血液循環を改善することで、消化器への栄養供給を助け、機能を整えます。
これにより、吞気症の症状を軽減します。
まとめ
鍼灸治療によって、吞気症の症状を緩和し、消化器の機能を正常化することができます。
自律神経の調整から始まり、腹部や背中、全身の血流促進、
筋肉の緩和を通じて、症状の改善を目指します。
鍼灸治療を取り入れて、吞気症の症状を和らげ、快適な生活を取り戻しましょう。
お困りの方は是非ご相談ください。