パニック障害とは
パニック障害は、突然の激しい不安や恐怖、動悸や息切れなどの症状が繰り返し発生する疾患です。ストレスや生活習慣が関与するとされ、多くの人々がこの症状に悩まされています。パニック障害は、ストレスや自律神経の乱れによって、身体が過剰に反応することが原因とされています。
パニック障害の主な症状には、以下のものがあります
・突然の強い不安や恐怖
・動悸や息切れ
・発汗や震え
・胸痛や息苦しさ
・めまいや吐き気
原因
・ストレス
ストレスはパニック障害の重要な誘因とされ、ストレスが身体の過剰反応を引き起こすことがあります。自律神経のバランスが崩れることで、症状が悪化します。
・生活習慣
不規則な生活や過度の疲労、カフェインやアルコールの過剰摂取が症状を悪化させることがあります。
・脳内の化学物質の乱れ
セロトニンなどの脳内化学物質のバランスが崩れると、パニック障害の症状が現れることがあります。
西洋医学的にパニック障害の治療には以下の方法が用いられます
・薬物治療
抗不安薬や抗うつ薬が処方されることがあります。症状の管理に役立ちます。
・心理療法
認知行動療法などの心理療法が、症状の緩和に有効です。
・ライフスタイルの改善
ストレスの軽減や規則正しい生活が症状の改善に寄与します。
東洋医学的考え方
中医学では、パニック障害の原因を「心脾両虚」と考えます。これは、心(精神面)の機能が低下し、脾(消化器系)の機能が影響を受けることで、全身のバランスが乱れると考えられています。これにより、不安や恐怖の発作が現れるとされています。
当院では、パニック障害に対して以下の鍼灸治療を行います
・自律神経の調整
自律神経のバランスを整えることで、過剰反応を抑制し、ストレスの影響を軽減します。鍼灸治療により、全身のリラックスを促進し、心と体のバランスを回復させます。
・特定のツボへのアプローチ
心を落ち着かせる「神門」や、気を巡らせる「太衝」などのツボを刺激し、心の安定を図ります。これにより、発作の頻度や強度を軽減することが期待されます。
・首や肩の筋緊張の緩和
ストレスや緊張は発作を悪化させることがあります。首や肩の筋肉を緩めることで、全身の緊張を緩和し、症状を改善します。
・全身の血流の促進
血液循環を改善することで、脳への栄養供給を助け、精神の安定を図ります。これにより、パニック発作を抑え、症状の軽減を目指します。
まとめ
鍼灸治療によって、パニック障害の症状を緩和し、心と体のバランスを正常化することができます。自律神経の調整から始まり、ツボへのアプローチ、筋肉の緩和、全身の血流促進を通じて、症状の改善を目指します。鍼灸治療を取り入れて、パニック障害の症状を和らげ、安定した生活を取り戻しましょう。
パニック障害でお困りの方は是非ご相談ください。