PMS(月経前症候群)とは
月経前症候群(PMS)は、月経の1〜2週間前に心身に現れる不快な症状です。
ホルモンバランスの変化が原因とされ、近年では多くの女性がこの症状に悩まされています。
PMSは、ホルモンの変動によって引き起こされるため、心身にさまざまな症状が現れることがあります。
症状
PMSの主な症状には、以下のものがあります。
・イライラや不安感
・気分の落ち込みや情緒不安定
・腹痛や腹部の不快感
・頭痛やめまい
・乳房の張りや痛み
原因
【ホルモンバランスの変化】
月経周期に伴い、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが変動することで、心身に影響を与えることがあります。これがPMSの主要な原因とされています。
【ストレス】
ストレスがホルモンバランスをさらに乱し、PMSの症状を悪化させることがあります。
精神的な負担が症状の増悪に関与することが知られています。
【食生活】
特定の食べ物や飲み物がPMSの症状を引き起こすことがあります。
カフェインやアルコール、砂糖の取りすぎが症状を悪化させる可能性があります。
【生活習慣】
不規則な生活や運動不足がホルモンバランスに影響を与え、PMSの原因となることがあります。
西洋医学的治療
【薬物治療】
症状に応じて、鎮痛薬やホルモン療法、抗うつ薬などが処方されることがあります。
【食事療法】
食事の見直しや、栄養バランスを整えることが推奨されます。
東洋医学的考え方
PMSは、肝(ストレスや感情の調整)の機能失調と考えます。
「肝鬱気滞」がおこると全身に気が行き渡らなくなるので、乳房が張る、腹部膨満感等の身体的症状や
落ち込む、イライラするといった精神的症状があらわれます。
肝の気が滞ることで、ホルモンバランスの乱れが生じ症状が現れると考えられています。
当院の治療
【自律神経の調整】
自律神経のバランスを整えることで、ホルモンバランスを正常化し、ストレスの影響を軽減します。
鍼灸治療により、全身のリラックスを促進し、症状の改善を目指します。
【腹部へのアプローチ】
腹部に直接鍼を施し、血流を促進することで、月経前の腹痛や不快感を緩和します。
これにより、ホルモンバランスを整え、症状の軽減を図ります。
【首や肩の筋緊張の緩和】
ストレスや緊張はPMSの症状を悪化させることがあります。
首や肩の筋肉を緩めることで、全身の緊張を緩和し、症状を改善します。
【全身の血流の促進】
血液循環を改善することで、ホルモンバランスを整え、PMSの症状を軽減します。
これにより、心身のリラックスを促し、快適な生活をサポートします。
鍼灸治療によって、PMSの症状を緩和し、ホルモンバランスを正常化することができます。
自律神経の調整から始まり、腹部や全身の血流促進、筋肉の緩和を通じて、症状の改善を目指します。鍼灸治療を取り入れて、PMSの症状を和らげ、快適な生活を取り戻しましょう。