なんで産後にうつになるの？

産後うつの原因

ホルモンの変化: 出産後、女性の体内では急激なホルモンの変化が起こります。特に、出産後のホルモンの減少が、うつ症状を引き起こす可能性があります。

睡眠不足: 赤ちゃんの世話や夜間の授乳などの理由で、新しい母親は十分な睡眠を取ることが難しくなります。睡眠不足は、うつの症状を悪化させる可能性があります。

ストレスと負担: 育児は身体的、感情的、精神的なストレスを引き起こすことがあります。育児の責任や変化に対する適応が難しい場合、うつ症状が現れる可能性があります。

個人的な要因: 妊娠や出産に関連する過去のトラウマ、家族関係、社会的支援の欠如など、個々の背景や状況も、産後うつの発症リスクに影響を与える可能性があります。

産後うつの対処法は？

産後うつは、前述したような原因によるので、以下のような対処法でホルモンのバランスの改善や、ストレスの軽減に努めていくことが大切です。

医師や専門家の支援を受ける: まず、産後うつの症状が現れた場合は、医師や精神保健専門家に相談しましょう。彼らは適切な治療やサポートを提供するための支援を行います。

社会的支援を求める: 家族や友人、パートナー、地域のサポートグループなど、信頼できる人々とのコミュニケーションを通じて、感情的な支援を受けることが重要です。

適度な運動: 適度な運動は、心身の健康を改善し、うつ症状の緩和に役立つことがあります。ウォーキングやヨガなどの軽い運動がお勧めです。

十分な休息を取る: 睡眠や休息は産後うつの管理に重要です。赤ちゃんが眠っている時に、母親も休息を取るように心がけましょう。

自己ケアを行う: 自己ケアは重要です。ストレスを軽減するために、興味を持つ趣味やリラックスする方法を見つけることが大切です。

栄養バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事は、心身の健康をサポートし、うつ症状を緩和するのに役立ちます。

産後うつの兆候は？

以下のような兆候があったら注意が必要です

・深い悲しみや無気力感
・過度の不安や緊張感
・無力感や絶望感
・頻繁な泣き発作
・睡眠の問題（過眠または不眠）
・食欲の変化（過食または食欲不振）
・集中力や注意力の低下
・興味や喜びの欠如
・自己評価の低下や自責感の増加
・育児や日常活動への興味や関心の低下
・孤立感や社会的な引きこもり
・肉体的な不快感や体調不良（頭痛、胃痛など）

これらの兆候が一つまたは複数の組み合わせで現れる場合、産後うつの可能性があります。
産後うつは深刻な問題であり、早期の検出と治療が重要です。医師や精神保健専門家との相談を通じて、適切な支援を受けることが重要です。

当院での産後うつにする鍼灸治療

当院ではまず鍼灸治療を施すことにより、まず全身の調整を図り自律神経のバランスを整えます。
施術前に自律神経測定器を用いて、各々の自律神経の状態を把握してから施術します。
これにより、患者さんそれぞれのお身体の状態に合った施術ができ、個別性に合った施術効果が期待できます。
自律神経はホルモンのバランスや、全身の状態を管理しています。例えばストレスなどがかかると自律神経は大きく乱れます。そこを治療していくということです。

産後うつに対する鍼灸の効果

神経内分泌系の調整: 鍼灸が脳内の神経伝達物質（セロトニン、ドーパミンなど）の放出を調整し、ストレス反応や感情の調整に関与する神経内分泌系を影響する可能性があります。

自律神経系の調整: 鍼灸は交感神経と副交感神経のバランスを調整し、自律神経系の活動を調節することでストレス応答を緩和し、心身のリラックスを促すとされています。

炎症反応の抑制: 最近の研究では、うつ病の発症と炎症反応の関連性が指摘されています。鍼灸が炎症反応を抑制する働きを持つ可能性があり、これがうつ病の症状改善に寄与すると考えられています。

血流の改善: 鍼灸が局所的な血流を改善する作用があることが示唆されており、このことが神経組織や筋肉組織への酸素や栄養の供給改善につながり、うつ病の症状改善に寄与する可能性があります。