モートン病とは

モートン病は、足の前足部にある中足骨と呼ばれる骨の基底部で、神経が挟まれることによって引き起こされる痛みや炎症の状態を指します。中足骨間神経（モートン神経）が圧迫されることにより、痛みやしびれ、刺激感などが生じることが特徴です。
一般的に、第2 〜 第3 中足骨間神経が影響を受けることが多いですが、他の神経も影響を受ける場合もあります。モートン病の症状は、足の前足部に痛みや炎症、しびれ、刺激感が現れ、歩行や靴の着用などが困難になることがあります。

モートン病の症状

モートン病の症状は、足の前足部で中足骨間神経（モートン神経）が圧迫されることによって引き起こされます。以下に一般的なモートン病の症状を示します。

【痛み】
足の前足部や足指の付け根に鋭い痛みが生じることがあります。しばしばしんどさや刺すような痛みとして表れることがあります。

【しびれ】
足指にしびれを感じることがあります。特に第2 〜 第3 足指に現れることが多いです。

【刺激感】
足指にピリピリとした刺激感や電気的な感じが生じることがあります。

【足指の感覚変化】
感覚の鈍化や異常な感覚が足指に現れることがあります。

【症状の増悪】
長時間歩行したり、足の前部に負担がかかる動作をしたりすることで、症状が増悪することがあります。

モートン病の原因

モートン病の原因は複数の要因によって引き起こされることがありますが、主な原因として以下の点が考えられます。

【神経の圧迫】
モートン病の主な原因は、足の前足部にある中足骨間神経（モートン神経）が圧迫されることです。この神経が圧迫されることによって痛みや異常感覚が生じます。

【足の骨の形状】
足の骨の形状が変形している場合、神経への圧迫が起こりやすくなります。例えば、中足骨が長い場合や、指の間の関節の変形がある場合などが該当します。

【過度の圧力】
足の前足部に長時間の圧力や負荷がかかることで、神経に炎症や圧迫が生じる可能性があります。高いかかとの靴を長時間履いている場合などが該当します。

【外傷】
足の前足部に外傷が加わることで、神経にダメージが生じてモートン病の症状が発症することがあります。

【生活習慣】
足に負担をかける生活習慣や運動不足が、モートン病のリスクを高める可能性があります。

モートン病の治療法

モートン病の治療法は、症状の程度や個人の状態に応じて異なる場合があります。以下に一般的に用いられる治療法のいくつか紹介します。

【保守的な治療】
軽度の症状の場合、以下の方法が用いられることがあります。

【靴の選択】
正しいサイズや形状の靴を選ぶことで足への負担を軽減します。

【アーチサポート】
足のアーチをサポートする中敷きやアーチサポートを使用することで、足への負担を軽減できます。

【足の休息】
足の負担を軽減するために休息を取ることが大切です。

【薬物療法】
炎症や痛みを軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）などの薬物が処方されることがあります。

【物理療法】
物理療法は、痛みや炎症を緩和するために利用されることがあります。マッサージや電気療法、ウォームパックなどが含まれます。

【足のエクササイズとストレッチ】
足の筋肉を強化し、アーチをサポートするエクササイズやストレッチが症状の改善に役立つことがあります。

【カスタムオーソティクス】
足に合った特別な中敷きやオーソティクス（装具）を使用することで、足への負担を軽減することができます。

【手術治療】
重度の症状や保守的な治療法が効果的でない場合には、神経の圧迫を緩和するために手術が検討されることがあります。手術は最終的な選択肢として考えられます。

モートン病と鍼灸

痛みの軽減

鍼灸は神経系に働きかけ、痛みを軽減する効果があるとされています。モートン病の痛みに対しても、鍼灸によって症状が軽減される可能性があります。

神経の緊張緩和

鍼灸は筋肉の緊張を緩和し、神経の痛みや圧迫を緩和する効果があるとされています。この効果によってモートン病の症状が改善する可能性があります。

血流の促進

鍼灸によって血流が改善されることで、炎症部位への栄養供給や老廃物の排出が促進される可能性があります。

自然治癒力の活性化

鍼灸は身体の自然治癒力を活性化させる効果があるとされています。これにより、炎症が軽減される可能性があります。

モートン病でお悩みの方はぜひ鍼灸をお試しください。吉祥寺αはりきゅう院の熟練した鍼灸師が、患者様の症状に合わせた施術をご提案させて頂きます。