ドライアイにする当院での鍼灸治療
当院では、第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えていきます。
施術をする前に自律神経測定器を用いてその時の自律神経の状態を把握することで施術に活かしていきます。
これは筋肉の緊張や、統括している循環状態を整えることで、以下の施術効果を高めることに繋がります。
【経絡理論】
伝統的な中国医学では、身体のエネルギー（気）が経絡と呼ばれる経路を通って流れていると考えられています。
ドライアイは、経絡の流れが滞っていることが原因の一つと考えられます。
鍼灸治療は、経絡の流れを調整し、バランスを取ることを目指します。
【経穴刺激】
鍼灸治療では、特定の経絡や経穴に針を刺激することで、エネルギーの流れを促進し、身体の調和を取り戻すことが目指されます。
ドライアイに対する鍼灸治療では、目や眼球周辺の経穴に刺激を加えることで、涙液の分泌を増加させ、目の乾燥を緩和する効果が期待されます。
【血液循環の促進】
鍼灸治療はまた、血液循環を促進する効果があると考えられています。
眼球周辺の血行を改善することで、目の乾燥や不快感を軽減する効果が期待されます。
【神経系の調整】
鍼灸治療は神経系にも影響を与えるとされています。
ドライアイの場合、神経の過剰な刺激が涙液の分泌を阻害することがあります。
鍼灸治療は神経系を調整し、過剰な刺激を緩和することで、涙液の分泌を促進します。
「ドライアイ」って？
ドライアイってどうして起こるの？
ドライアイは、涙液の量が不足したり、涙液の質が低下したりして、目の表面が適切に潤滑されず、乾燥してしまう状態です。
【涙液の不足】
涙液は目の表面を潤滑し、清潔に保つ役割を果たします。
涙液の分泌が不足すると、目の表面が乾燥し、不快感や痛みを引き起こします。
この涙液の不足は、涙腺の機能低下、神経の異常、または炎症などによって引き起こされることがあります。
【涙液の質の低下】
涙液には、目の表面を保護し、栄養を与えるためのさまざまな成分が含まれています。
これらの成分が不足したり、バランスが崩れたりすると、涙液の質が低下し、ドライアイの症状が現れます。
この場合、涙液中の脂質や粘液の量や質が影響を与える可能性があります。
【環境要因】
空気の乾燥、風、煙、または長時間の画面操作などの環境要因が、涙液の蒸発を促進し、ドライアイの症状を悪化させることがあります。
【医薬品の影響】
特定の薬物や眼科薬の使用は、涙液の量や質に影響を与える場合があります。
これには、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗高血圧薬、およびホルモン製剤が含まれます。
【年齢】
年齢とともに、涙液の分泌量や質が低下することがあり、ドライアイのリスクが高まります。
これらの要因が組み合わさることで、涙液の不足や質の低下が引き起こされ、ドライアイの症状が現れます。
ドライアイの随伴症状や危険な弊害
ドライアイは、目の表面が適切に潤滑されず乾燥する状態です。
この状態が慢性化すると、さまざまな随伴症状や弊害が生じる可能性があります。
【眼の疲れや不快感】
ドライアイの主な症状は、眼の疲れや不快感です。
目が乾燥していると、目の表面がこすれたり、かゆみや灼熱感を感じたりします。
【視覚障害】
ドライアイは、視覚に影響を与える可能性があります。
乾燥した目は光の反射を増加させ、視覚の品質を低下させることがあります。
また、視力が一時的にぼやけることもあります。
【眼の炎症や感染】
目の表面が乾燥すると、細菌やウイルスの侵入を防ぐ自然な防御機構が弱まります。
その結果、眼の炎症や感染が発生するリスクが増加します。
【眼瞼の異常】
目の乾燥や不快感が続くと、眼瞼の運動が制限されることがあります。
これにより、眼瞼が炎症を起こしたり、まぶたの閉じ方がうまくできなくなったりする可能性があります。
【角膜の障害】
長期間のドライアイは、角膜の表面に損傷を与える可能性があります。
これにより、角膜表面のエピテリウムが脱落し、角膜潰瘍や炎症が生じる危険性があります。
【日常生活の影響】
ドライアイの症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
仕事や日常生活の活動中に集中力が低下し、運転やコンピューター作業などの精密な作業が困難になることがあります。
これらの随伴症状や弊害は、ドライアイの重症化や慢性化に伴って増加する可能性があります。
そのため、早期の診断と適切な治療や管理が重要です。
