花粉症とは。

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって
くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を引き起こす病気です。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
現在日本人の約３８％の方がスギ花粉症だといわれています。

アレルギー性鼻炎には2種類あります。
①季節性アレルギー性鼻炎（花粉症）
原因となる花粉が飛ぶ時だけ症状が出ます。
主なアレルゲン：スギ・ヒノキ・ブタクサ・シラカンバなど
症状：くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・充血・喉のかゆみ・皮膚のかゆみ　など

②通年性アレルギー性鼻炎
アレルゲンが通年あるので年中症状がでます。
主なアレルゲン：ダニ・ハウスダスト・ペットの毛・フケなど
症状：喘息・アトピー性皮膚炎など


近年では、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方を併発する方も多くなっています。
一年中、鼻の症状に悩んでいる方も少なくありません。

花粉症のメカニズム

私たちの体には、害を及ぼす異物が入ってくるとその異物を攻撃して
体の外に追い出そうとする力が備わっています。
これが免疫です。
花粉症の場合は、体が花粉を害のある異物だと誤った判断をしたことにより
免疫反応の一種であるアレルギー反応がおこります。
体に侵入してくる異物を「抗原」といい、その中でもアレルギー症状を起こす物質を「アレルゲン」といいます。
花粉のほかにもダニやほこり食べ物などがアレルゲンになることがあります。

鼻の粘膜でアレルギー反応がおこれば、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが引き起こされ
目の粘膜でおこれば、目のかゆみや・涙目・充血などが引き起こされます。

対策

基本的な対策は、花粉を浴びないことです。
しかし外に出ると空気中に飛び交っているのと服に付着したりするので浴びないのは難しいですよね。

帰宅してすぐにお風呂で身体に付着した花粉を洗い流すことがおすすめです。

また、鍼灸治療も花粉症の対策になります。
1，2回の治療で効果が出るというよりは、回数を重ねて身体の免疫力を上げていくことができます。
免疫力が上がれば花粉に対する抗体もできやすくなるので花粉症状の軽減につながります。

花粉症に対する鍼灸治療

鍼灸治療では、全身の治療を行いながら、鼻周りや目・のど周りなど
花粉症状に関係のある場所に治療を行います。
全身調整も東洋医学の経絡を用いながら、腕に存在する鼻に関与する経穴（ツボ）を
使用し遠隔からも治療をしていきます。

顔周りでよく使用する経穴（ツボ）はこちら↓
①印堂（いんどう）
⇒顔面部　眉間中央の陥凹部　左右の眉毛の真ん中
　鼻の疾患に効果あり

②迎香（げいこう）
⇒顔面部　小鼻の横あたり
　くしゃみ・鼻水・鼻づまりに効果あり

③攅竹（さんちく）
⇒眉毛内側 触ると陥凹部分があるのでそこ
　目のかゆみ・かすみに効果あり

④承泣（しょうきゅう）
⇒顔面部　眼の瞳孔線上　頬骨の少し上
　目のかゆみ・充血に効果あり

など

「合谷（ごうこく）」という手背にあるツボも顔周りの症状に効果的と言われています。


鍼灸治療は続けて行うと体の免疫力が上がります。
免疫が上がると花粉やウイルス、風邪などにも強い体になっていくので
良いことしかありません！！
鍼灸治療で花粉症に負けない体をつくりましょう！

お気軽にご連絡ください(^^)