胃腸炎に当院でする鍼灸治療って?
当院では、第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えます。
施術をする前に自律神経測定器を用いてその時の自律神経の状態を把握してから施術に活かしていきます。
そうすることで的確な施術ができ、高い施術効果が期待できます。
【胃腸の調整】
鍼灸は胃腸の機能を調整し、消化器官のバランスを整える助けとなります。
特定の鍼灸ポイントを刺激することで、体性-内臓反射という反射を利用するなどして、胃腸の運動や消化機能を促進します。
【炎症の緩和】
胃腸炎は炎症を伴うことがあります。
鍼灸による刺激は炎症を和らげる効果があります。
特定の鍼灸ポイントを刺激することや、灸の抗炎症作用を利用して炎症を抑え、胃腸の不快感や痛みを軽減する効果が期待されます。
【免疫系の調整】
鍼灸は免疫系を調整する作用があります。
胃腸炎の原因となる細菌やウイルスに対する免疫応答を改善し、体の抵抗力を高める助けになります。
【ストレスの軽減】
ストレスは胃腸の状態に影響を与えることがあります。
鍼灸はストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える効果があります。
胃腸の不調とストレスは関連している場合は、ストレスの軽減が症状の改善につながります。
胃腸炎の東洋医学的な診方
【気の不調和】
東洋医学では、胃腸炎は体内の気の不調和が原因の一つとされます。
例えば、食事の乱れやストレスなどが体内の気の流れを乱し、胃腸のバランスを崩すことがあります。
【湿邪(しつじゃ)や熱邪(ねつじゃ)の影響】
東洋医学では湿邪や熱邪などの外部要因が体内に影響を与えるとされます。
不適切な食事や環境、感染などによって湿邪や熱邪が体内に侵入し、胃腸系に影響を与えると考えられます。
【脾胃の不調】
東洋医学では脾胃(消化器官)の働きが胃腸の健康に大きく関わるとされます。
脾胃の機能が低下すると、消化不良や胃腸の不調和が生じることが考えられます。
【経絡のバランスの乱れ】
東洋医学では経絡(気の流れ)のバランスが重要視されます。
特定の経絡が不調和をきたすことで胃腸の問題が引き起こされると考えられます。
鍼灸や漢方などの東洋医学の治療法は、これらの観点に基づいて体内の気の流れを整え、バランスを取り戻すことを目指します。
たとえば、特定の鍼灸ポイントを刺激して気の流れを調整したり、漢方薬を用いて体内のバランスを整えたりすることで、胃腸炎の症状を緩和することができます。
胃腸炎とは…?
胃腸炎は、胃や腸の粘膜に炎症が生じる状態です。
原因には以下のようなものがあります。
・ウイルスや細菌感染:ウイルスや細菌感染が最も一般的な原因です。ノロウイルスやロタウイルス、あるいは大腸菌やサルモネラなどの細菌による感染が炎症を引き起こすことがあります。
・食品中毒:汚染された食品を摂取した場合、食中毒を引き起こし、胃腸炎を発症することがあります。
・ストレスや不規則な食生活:ストレスや不健康な食生活が胃腸のバランスを崩し、胃腸炎を引き起こすことがあります。
胃腸炎の予防策
【手洗いと衛生】
適切な手洗いを行い、清潔な状態を保つことが感染予防に効果的です。
【安全な食品】
生の食材や不衛生な食品から感染するリスクを避けるため、安全な食品を選択し、適切に調理することが重要です。
【ストレス管理と健康な生活習慣】
ストレスを避け、バランスの取れた食事と規則正しい生活リズムを保つことが胃腸の健康を維持するうえで重要です。
胃腸炎の症状
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、食欲不振などが含まれます。
症状は軽度なものから重度のものまでさまざまであり、一般的には数日間で自然に改善することが多いです。
しかし、場合によっては水分や電解質の喪失による脱水症状や、重度の合併症を引き起こすことがあります。
胃腸炎になった時にできること…
【水分補給】
胃腸炎では嘔吐や下痢などにより水分が失われやすくなります。
こまめに水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。スポーツドリンクや経口補水液を摂取すると、失われた電解質も補給できます。
【休息と栄養】
症状がひどい場合は安静にし、休息を取ることが大切です。
また、症状が落ち着いた後は、穏やかな食事を摂取して消化を助け、体力を回復させましょう。
消化の良い食事や消化器に優しい食品を選びます。
【薬の適切な使用】
薬を自己判断で使うのではなく、医師の指示に従って適切な薬を服用しましょう。
例えば、抗生物質が必要な場合や吐き気を和らげる薬などを処方されることがあります。
【胃腸を休める】
食事を控えるか、消化の良い軽い食事にすることで胃腸を休めます。
適度な休息を与え、胃腸に負担をかけないように心がけましょう。
【十分な衛生】
他の家族との接触を避け、手洗いや清潔な環境を保つことで感染の拡大を防ぎます。
これらの対処法は胃腸炎の症状を和らげ、体の回復を助けるための一般的な方法です。
しかし、症状が重篤な場合や長引く場合は、医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
また、特に高齢者や免疫力の低下している人、乳幼児などは、胃腸炎が重大な合併症を引き起こす可能性があるため、早めの医療相談が必要です。