身体がだるい時ありませんか?
皆さんは、身体がだるいと感じることはありますか?
医学的には、だるさ=倦怠感 といいます。
病気の時などに倦怠感を感じますが、病気以外でも頻繫に現れます。
だるさは休息を必要としているという身体からのサインなのです。
運動やたくさん動いた後に出てくるだるさ=肉体的だるさ
ストレスを感じた時に出てくるだるさ=精神的だるさ
だけではなく、
身体のエネルギー不足による、だるさもあるのです。
東洋医学における「気」とは?
身体の中には「気」というものが回っています。
元気・やる気・活気・根気・気配り・気を遣う
などよく「気」という言葉を使いますよね。
東洋医学では、「気」とは
人間の身体にあるだけではなく、もともとは自然界に存在するものと考えられています。
簡単に言うと生命エネルギーであり、生命活動を維持する源である。ととらえています。
一般的には、気=精神力と考える場合が多いですが
東洋医学における「気」はもっと広い意味があるのです。
また「気」は、人間の精神に深くかかわっていて、
ストレスや感情の変化で「気が病む」状態になると文字通り「病気」を
引き起こすことになるのです。
東洋医学では、この「気」をいかにコントロールするかが大事で
鍼灸治療によって「気=生命エネルギー」を整え活性化させるように治療をしていきます。
五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)とは?
五行色体表とは、人間の五臓を中心に、
関係が深い季節や体の部位、それぞれの臓が弱る原因や
病んだときにあらわれる症状などをまとめて一覧にしたものです。
画像の物は小さいので詳しく知りたい方は鍼灸師にお尋ねください。
例としてよく言われるのは、
肝が弱りやすい季節は「春」で、病気になると「目」が充血したり
「爪」がもろくなったり、怒りやすくなる といったものです。
体質をチェックしましょう!
先ほどの五行色体表にもありましたが、病気が悪化しやすい季節「五季」があります。
自分がどの季節に体調を崩しやすいかが分かれば、
不安になりすぎたり思い悩まずに、治療をしていけば良くなる!と思えると思います。
チェック項目が多い季節が体調を崩しやすい注意時期になりますのでご確認ください。
「春」に体調を崩しやすい方
〇目が疲れやすい
〇爪が割れやすい
〇夢をよく見る
「夏」に体調を崩しやすい方
〇眠りが浅い
〇のぼせやすい
〇動悸・息切れがすごい
「梅雨」に体調を崩しやすい方
〇甘いものが好き
〇胃腸が弱い
〇むくみやすい
「秋」に体調を崩しやすい方
〇風邪をよく引く
〇敏感肌
〇咳・えへん虫がよく出る
「冬」に体調を崩しやすい方
〇疲れやすい
〇冷えを感じる
〇抜け毛・白髪が増えた
簡易的なものになるので複数個当てはまる方もおられます。
ご自身のお身体の変化が出やすい時期となりますので
我慢せずに東洋医学の力で改善しましょう!
身体を構成する要素
身体を構成する要素として
「気」だけではなく、「血」「水」も含めて
3つの要素から構成されています。
これらが体内を循環することで生命活動を維持していると考えられています。
内臓や各器官は、「気・血・水」からエネルギーや栄養などを供給されているので
「気・血・水」が順調に循環している状態を、健康な状態であると考えます。
「気」は、経絡を巡って身体の中をたえず循環し、
人間の生命活動を支えるエネルギーのような働きをします。
「血」は、血流のことだけでなく栄養分全体を表し、「気」とともに体中をめぐって
栄養を送る働きがあります。
「水(津液)」は、血液以外のリンパ液や涙・汗・粘液・尿などの水分のことで
身体の中を潤す働きがあります。
鍼灸治療でできること
上記にも書いたように、
「気・血・水」は常に身体を循環しているので、バランスが崩れて循環が滞ったり
不足したりすると内臓などがうまく機能せず病気になったり体調を崩します。
「気・血・水」はお互いにバランスを取り合っているので
どれかが単独で変調が起きるというよりも複合して起きることが多くあります。
鍼灸治療は、その「気・血・水」のバランスを整え身体を正しい状態に導いていきます。
体をリラックスさせたり、しっかりと食事をとり、十分な睡眠をとることで
「気・血・水」が満たされていきます。
満たしやすい状態の身体を鍼灸治療で作り、不調やだるさの感じない身体を作っていきましょう!