目のぴくつき=眼瞼ミオキミア?
眼瞼ミオキミアは、一時的な眼瞼(まぶた)の筋肉の収縮やけいれんを特徴とする眼の症状の一つです。通常、この症状は無害であり、多くの場合ストレスや疲労に関連して発生します。
*眼瞼ミオキミアは通常無害ですが、長期間にわたって続く場合や他の異常が同時に発生する場合は医師に相談することが大切です。
眼瞼ミオキミアの症状は?
眼瞼ミオキミアの主要な症状は、まぶたの一部が無意識に痙攣またはけいれんすることです。
これはまばたきやまぶたの微小な動きの形で現れることがあり、多くの場合、症状は数分から数日間続きます。まれに、数週間以上続くこともあります。
ただの目の周りの筋疲労ととらえて放っておくと、その後ドライアイや強度の近視になる場合もあるので注意が必要です。
特に子供の時に目を酷使すると視力が上がらずそのまま大人となって強度の近視がさらに進行してしまう危険性もあります。
眼瞼ミオキミアの原因って?
眼瞼ミオキミアは、身体や目の疲労やストレスまたは睡眠不足などによって起きると言われています。
これは眼球周囲にあり、覆うように走行している眼輪筋が異常をきたして発症すると言われています。
激しいスポーツをしている際中にふくらはぎなどの足の筋肉が痙攣する経験をしたことはないですか?
それと同じように筋肉に栄養が行き渡らなくなったり、疲労物質である乳酸が排出されなくなってしまったりすると、勝手に眼輪筋が収縮を繰り返すことが眼瞼ミオキミアの原因と考えれられています。
この場合、目を酷使した際に発症することが多く、目を休めることができれば3~4日程度で症状が消えていくことがほとんどです。
しかし、現代社会ではパソコン作業やスマホ操作時間が長くなっていることにより、症状が慢性化してしまうことも少なくありません。
その他、一時的な神経の興奮やストレス、疲労、カフェインの過剰摂取、睡眠不足などの要因と関連が言われることも多いです。
一般的には無害で、深刻な病気や視力の問題とは関係ありません。
眼瞼ミオキミアのセルフケア
眼瞼ミオキミア(まぶたの筋肉のけいれん)は通常は無害で自然に解消されますが、
セルフケアの方法を試すことで、症状を軽減することができる可能性があります。
【ストレス管理】
ストレスは眼瞼ミオキミアのトリガーとなることが多いため、ストレスを軽減する方法を試してみましょう。
鍼灸、瞑想、深呼吸、ヨガ、プログレッシブ・マッスル・リラクセーションなどのリラクゼーションテクニックを実践が有効な可能性があります。
【十分な睡眠】
睡眠不足は眼瞼ミオキミアの原因の一つとなることがあります。
十分な睡眠を確保し、規則的な睡眠スケジュールを維持することが重要です。
【カフェインの制限】
カフェインは症状を悪化させることがあるため、カフェインの摂取を制限するか、適切な量に注意を払うことが役立つかもしれません。
【アイケア】
目の疲労が症状を悪化させることがあるため、パソコンやスマートフォンを使う際には定期的な休憩を取り、目を休めることが大切です。
また、涙液の代わりに目薬を使用することも考慮してみてください。
【鍼灸治療】
疲労や緊張、睡眠不足に伴う眼周囲の筋肉の緊張除去と軟らかさを取り戻して改善を図ります。
【適度な運動】
適度な運動はストレスを軽減し、全体的な健康をサポートするのに役立ちます。
定期的な運動習慣を取り入れることが良いでしょう。
眼瞼ミオキミアの東洋医学的な診方
東洋医学のアプローチは、個別の体質や症状に合わせて調整され、体内の気の流れやバランスを調整しようとします。
このため、鍼灸療法や漢方薬、食事療法、リラクゼーション技法などが提案され、気の不調和を解消し、痙攣やけいれんの症状を緩和することが期待されます。
【気の不調和】
東洋医学では、体内のエネルギーである「気」が正常に流れていないと、さまざまな症状が現れると考えられています。
眼瞼ミオキミアも、気の不調和に起因する可能性があるとされています。
気が滞ったり過剰に興奮したりすることが、筋肉の痙攣を引き起こす原因とされることがあります。
【肝の不調和】
東洋医学では、肝臓は気の流れを制御し、ストレスや情緒的な不調和に関連しています。
肝の不調和が筋肉のけいれんや痙攣を引き起こす可能性があります。
【過剰なストレス】
ストレスは東洋医学では気や血の不均衡を引き起こす要因とされています。
過剰なストレスが続くことで、眼瞼ミオキミアの症状が悪化する可能性があります。
【情緒的な不調和】
東洋医学では、身体と心の調和が重要視されています。
情緒的な不調和や強い感情がけいれん症状に影響を与えることがあると考えられています。
眼瞼ミオキミアを治す鍼灸治療方法
当院の眼瞼けいれんに対する治療の目的は、第一に目の周辺の経穴に鍼をさして目の周りをお灸で温めることにより目の血行状態をよくします。
☆当院での治療のポイント
・目の周りの血流改善
・目の周りの筋肉を弛緩
・自律神経を整える
【特定のツボ刺激】
鍼灸は特定のツボに鍼を刺し、筋肉の緊張を緩和し、眼瞼ミオキミアの症状を軽減することを目指します。
一般的なツボには、太陽や攢竹などが含まれます。
これらのツボに対する刺激が痙攣を和らげます。
【血流の改善】
鍼灸療法は血流を改善します。
血流の改善は筋肉のリラックスに寄与し、痙攣を緩和します。
【ツボのマッサージ】
鍼灸師は鍼を使ってツボを刺激するだけでなく、指圧やマッサージなどの手技を使用してツボを刺激することもあります。
これにより、筋肉の緊張がほぐされ、痙攣が軽減されることがあります。
【ストレス管理】
ストレスは眼瞼ミオキミアのトリガーとなることが多いため、鍼灸治療はリラクゼーション効果があり、ストレスの軽減に寄与します。
深呼吸や瞑想などのテクニックが含まれることもあります。
【継続的な治療】
一般的に、眼瞼ミオキミアの鍼灸治療は複数のセッションで行われます。
症状の改善には時間がかかることがありますが、定期的なセッションを受けることで効果が高まります。